伝統技術と新たな発想で、和紙の価値を更新-SIWA|紙和【山梨県市川三郷町】

伝統技術と新たな発想で、和紙の価値を更新

現代生活の中でいつの間にか影が薄くなるMade in Japanは数多くあるだろう。障子紙(和紙)もそのひとつ。古くからの和紙の産地、市川三郷町にある老舗和紙メーカー「大直」は、和紙の存在価値を新たな発想でアップデートさせることに成功した。
同社社長の三女・一瀬 愛さんは、山梨出身の工業デザイナー・深澤直人氏との偶然の出会いをきっかけに、新発想の和紙プロダクト「SIWA|紙和」の開発に携わる。
「和紙を生活雑貨やアパレルにするという深澤さんの斬新なアイデアを現実的な商品にすることに必死でした。そもそも私たちには〝和紙を縫う〞というノウハウがなかったので、まさに試行錯誤の連続でしたね」と当時を語る一瀬さん。
特殊な技術を要する縫製は、自動車のシートを製造する地元の縫製工場が引き受けてくれた。今や、国内外からの注文が入るほどに広まった「SIWA|紙和」は、Made in Japanの魅力を山梨から世界へと発信している。
縫製する際にできる〝シワ〞は、シンプルな表情ながらも手にした時になんだか優しい印象を受ける。そこには、ひとつずつ丁寧に手作業で仕上げられた人の温もりが込められているからかもしれない。

伝統技術と新たな発想で、和紙の価値を更新 SIWA|紙和

日本の伝統技術、和紙の魅力を世界へと伝える

「すべては、深澤さんとの出会いがあったからこそ」という初心を 大切に、「SIWA|紙和」は他技術との〝出会い〟をテーマにさら なる可能性に挑戦しているのだそう。
現在、漆とのコラボレーショ ンを果たした新シリーズ「SIWA×URUSHI」が発売中。
minä perhonenの皆川明氏他、海外のデザイナーらも参画している。

日本の伝統技術、和紙の魅力を世界へと伝える SIWA|紙和

プロフィール

株式会社 大直
山梨県西八代郡市川三郷町市川大門1569-1
055-287-9314
株式会社 大直
SIWA|紙和